近年、『メンタルヘルス』という言葉が世の中に浸透し、聞いたことがないという人の方が少ないのではないでしょうか。

みなさんは『メンタルヘルス』という言葉の意味を正しく理解していますか?

今回は、メンタルヘルスの意味を理解し、心の健康について考えてみましょう。


1.メンタルヘルスの意味

メンタルヘルス(Mental health)とは、日本語で直訳すると『心の健康状態』という意味です。

心が健康な状態とは、どんな状態のことを思い浮かべますか?

気分の落ち込みがない
やる気がある
気持ちが軽い

などが何となく思い浮かぶかと思います。

WHO(世界保健機関)の定義では、「すべての個人が自らの可能性を認識し、生命の通常のストレスに対処し、生産的にかつ効率的に働き、コミュニティに貢献することができる健全な状態」とされています。

なんだか小難しい文章ですが、

つまりは、

・自己肯定感がある
・日頃のストレスに対処できる
・元気に働くことができる
・職場や地域に貢献できる

このような状態にあるのが「心が健康である」ということです。
みなさんの今のメンタルヘルスは、健康な状態といえますか?


2.メンタルヘルスの悪化は意識しないと気付かない

ストレスは目に見えないものなので、気づかないうちにジワジワと蓄積され、心の健康をむしばみます。
そして、気付く頃には、心はすっかり疲弊しています。

心の健康は体の健康にも直結しているので、元気に日常生活を送ることができなくなるのです。

メンタルヘルスを健康な状態に保つには、自分の感じているストレスや心の疲れに、日頃から敏感になることがとても大切です。


心のセルフチェックポイント

3つ以上当てはまった場合は、心の健康状態が悪化している可能性があります。
当てはまった項目が多いほど、うつ病のリスクが高いです。
いつも以に休養やストレスケアを意識しましょう。

  • 睡眠がしっかりとれていない(寝付けない、眠りが浅いなどの状態にないか)
  • 起床時に疲れを感じている
  • 体のだるさが取れない
  • 疲れやすくなった
  • 集中力が落ちている
  • 物事に興味や関心が持てなくなった
  • 無気力感がある(やる気がおきない)
  • 頭がぼーっとして考えがまとまらない

おわりに

わたしはこれまで、200人以上の心のお悩みを抱えている方々に関わってきました。
そのうち多く方が、うつ病、統合失調症などの精神疾患、その他心に不調を抱え、日常生活に影響が出ていました。
そして、「まさか自分が心の病気になると思わなかった」という方がほとんどです。
心の不調はなかなか気づきにくく、気付いた時には限界点に達していたりします。
自分の心の状態に目を向けることは本当に大切なことです。

特に経営者の方は、より多くのストレスやプレッシャーを感じやすい環境にあります。
つまりは、よりメンタルヘルスに意識を向ける必要があるということです。
健康なメンタルで、仕事も人生も活き活き楽しみたい!そんな方に有益な情報をお届けしていきます。